産業機械 一貫加工組立.comを運営する長谷金属が得意とする、大型精密板金加工について、基礎知識と当社の特徴を紹介します。

精密板金加工と製缶板金加工の違い

精密板金加工と製缶板金加工は、いずれも金属を対象とした加工方法ですが、用途や精度の要求水準、加工対象となる板厚に大きな違いがあります。ここでは両者の特徴を比較し、それぞれの役割を整理してみます。

精密板金加工とは、主に1〜3mm程度の薄板を対象に、曲げ、打ち抜き、レーザ加工などを駆使して高精度な製品を作り上げる加工方法です。鉄、ステンレス、アルミ、真鍮など幅広い材料で使用されます。精密板金は寸法公差±0.1mm以下といった厳しい精度が要求されることも多く、製品の外観品質や機能に直結します。用途は多岐にわたり、自動車の内外装部品、半導体関連装置のカバー、医療機器の筐体、産業用ロボット部品や通信機器のシャーシなどで使用されています。

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大型精密板金加工のポイントと注意点

大型製品の精密板金加工は、求められる精度の高さやサイズの大きさによる扱いの難しさから、高度な技術と特有の方法が必要になります。以下で、大型精密板金加工のポイントと注意点について説明します。

大型の製品は、小型の製品に比べて寸法公差が緩やかになりますが、それだけ部品の全長に対する寸法公差を出すのが困難になります。長尺のものや面積の広いものは、わずかな誤差でも全体に影響を及ぼすためです。特に曲げ加工における角度や溶接の歪みの調整が製品の精度を左右します。寸法公差内に収めるために計測と曲げを繰り返し、歪みが最小限になるよう最適な方法で溶接を行うことがポイントです。

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大型精密板金加工の事例

当社の大型精密板金加工事例を紹介します。

大型工作機械側面カバー

大型工作機械カバー1

こちらのカバーは、工作機械の側面にとりつける製品です。製作方法は、板材をパンチレーザー複合機で抜き加工を行い、プレスブレーキにて曲げ加工を行います。製品が大型になりますが、要求の精度で加工できるよう、しっかり固定して曲げ加工を行います。

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大型工作機械側面カバー

こちらのカバーは、工作機械の側面にとりつける製品です。製作方法は、板材をパンチレーザー複合機で抜き加工を行い、プレスブレーキにて曲げ加工を行います。製品が大型になりますが、要求の精度で加工できるよう、しっかり固定して曲げ加工を行います。

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大型工作機械ワークカバー

こちらのカバーは、工作機械のワーク部分を囲うための製品です。製作方法は、板材をパンチレーザー複合機で抜き加工を行い、プレスブレーキにて曲げ加工を行います。非常に幅があるので、精度が出るように板材を3人で持ってずれないようにします。

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