板金加工部品とは

板金加工とは、比較的薄い板状の金属製の材料に、「切断」・「パンチ」・「折曲」 などの力を加えて、目的の形状に変形させて製品とする加工のことです。よくあるコストアップ事例としては、定尺(サブロクやシハチ)を考慮せずに設計を行い、残材が多く発生するような設計を行ってしまうケースなどがあります。設計技術者は工法を絞って理解することが、板金加工の実践的な知識を身につける近道になります。

板金加工の工程

板金部品は以下の工程で作成されます。

①図面展開
 設計図は第三角法により描かれています。板金部品の場合、平らな板となる展開図をイメージしますが、平板部品(曲げ加工がない)、はこの図面展開の作業は必要ありません。

②切断加工・穴加工
 展開形状に沿って切断加工や穴加工を行います。加工に利用される機械は、「シャーリング」、「タレットパンチプレス」、「レーザー加工機」などがあります。

③前段加工
 切断加工やブランク加工では、切断面に「バリ」と呼ばれる角や面がはみ出た部分が発生する場合があります。この段階において、怪我を防止する為にもバリを取り除きます。

④曲げ加工
 前段階まで済ませた展開部品を折り曲げる工程となります。ダイの上に、展開部品を乗せてベンダーなどの専用の機械を使って上から圧力を加えます。

⑤溶接加工
 曲げ加工により成形した板金同士を接合します。金属板の材質や形状に合わせて、突合せ溶接やスポット溶接など、適切な溶接方法で加工します。

⑥仕上げ
 精密やすり、サンドペーパーなどを用いて、溶接部で発生した凹凸部を削ったり、メッキ塗装などの表面処理を行います。

 

 

 

 

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長谷金属の板金加工を動画で紹介

『 産業機械 一貫加工組立.com 』を運用する長谷金属の、板金加工工場を動画で紹介します。

【バーチャル工場見学】板金加工 第一工場を紹介!

板金加工ついて当社に頂くよくある質問

『 産業機械 一貫加工組立.com 』を運用する長谷金属に頂く、板金加工に関するよくある質問を紹介します。

>>円筒型の金属ケースを試作頂ける会社を探しています。サイズはΦ165×320mmです。材質はSUS304で、厚みは1mmです。 開閉できるもので、側面にそれぞれ穴が1箇所ずつあります。こちらの製品の試作は可能でしょうか。

>>船上にとりつける台座の見積りをお願い致します。 L240mm×W270mm×H1650mmのサイズです。塩害防止のため、錆び止め塗装をお願いします。こちらの製品を3日以内に製作できますか。

>>材質はSECC、板厚1.2mmで、コ曲げが4か所あります。セルスペーサーが2つ、穴開けが6箇所必要です。配線基板に用いるブラケットですが、加工可能でしょうか。

>>特殊車輌に使用するステーの製作をお願いします。サイズはL135×W80×H50で、20個を2日で加工できますか。長穴が4か所あり、Z曲げのものです。

>>板金/加工/塗装と別々の会社に依頼しているので、タイムロスが発生し困っていま す。これらの工程を一貫して対応いただけますか。

>>機械装置の側面に取り付けるパネルの製作をお願いできますか。材質SUS、板厚は1.5mmで、サイズは、L1200×W1000×H70です。形はU字型で、周囲をハット曲げするもので、箱型になっている部分もあります。

>>ビルなどに使用される建築用金物を製作頂ける先を探しています。柱や支柱を接合するものです。製作が可能であれば、建物の案件ごとで発注するため、量産への対応もできますか。