Before (改善前)

長孔や穴加工におけるコストダウンを検討する際、如何に機械加工の工程を減らすかは非常に重要な観点となります。例えば上記の図ような加工指示の場合、長孔・穴を機械加工にて切削する指示になっています。しかし、一般的にレーザー加工と比べて機械加工は加工費が高いため、このような場合、大幅に加工費が上昇してしまいます。

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After (改善後)

そこで上記図のように長孔・穴部への切削加工指示を無くし、レーザー加工断面で加工を行えば機械加工の工程がなくなる為、大幅にコストダウンとなります。また、レーザー加工のほうが機械加工よりも一般的にリードタイムは短く、この事例の場合も、機械加工の工程がなくなることからリードタイム削減にも繋がります。さらに上記の寸法公差ならレーザー加工でも寸法は守れるので、品質面では問題ありません。

POINT(要約)

長孔や穴加工を、仕様上問題がない範囲で、設計段階からレーザー加工としておくことでコストダウン、ならびにリードタイム短縮を実現することができます。機械加工に比べて精度は確かに劣りますが、寸法公差が問題なければ、加工費の大幅な実現が可能です。