Before (改善前)

 板金加工品の使用用途によって設計指示段階で製品に表面処理を施す設計になっている場合があります。例えば、屋外の使用のため錆止め塗装が必要な設計や、製品に色づけをするために指定色塗装が必要な設計があります。表面処理は製品に様々な性質を付加させることができますが、その代わり工数がかかってしまいます。そのため表面処理加工がコストアップにつながる場合があります。

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After (改善後)

 板金加工品の使用用途に合わせ、板材を変更させることでコストダウンさせることができます。例えば、使用用途により防錆機能が必要な製品を、SGC(H)C (溶融亜鉛メッキ鋼板)という板材から加工することで表面処理工程を省くことができます。このように板材自体の変更で、表面処理をしなくても同じ効果ができるのでコストダウンにつなげることが可能です。

POINT(要約)

 板金加工品の使用用途に合わせて表面処理が必要な場合があります。しかし、表面処理加工を施すには工数がかかりコストアップとなってしまいます。そこで、使用する板材を必要な機能を有している板材に変更することで、工数を減らしコストダウンを図ることが可能です。