Before (改善前)

 L字型をした形状の板金部品で、アングル鋼のJIS規格にない寸法指示をされる場合があります。例えば、上図のような板厚t6.0、52mm×48mmのL字型は、JISの規格にはない寸法サイズです。指定された寸法の製品を製造するためには、JIS規格の標準鋼材をそのまま加工することができず、特注品のアングル材の購入を行わなければならず、入手性が低いために材料コストが高くつきます。また、標準材に追加工を行うことも必要になり、コストアップとなります。

V

After (改善後)

 寸法指示に厳しい公差などの取り決めがない場合は、JISの鋼材規格に沿った寸法指示にすることで標準鋼材をそのまま加工することができるので、リードタイムを短縮させることができます。例えばt6.0×50mmのアングル鋼は規格品として市場に流通しています。このような購入鋼材に対しては、追加工する必要がないので工数削減ができ、リードタイム短縮・コストダウンすることが可能となります。

POINT(要約)

 L字型の製品を製造する際に、図面の指示によって標準のアングル材を使用する場合と、板材から曲げ加工が必要な場合とがあります。L字型の製品の寸法をJIS規格に沿った寸法指示に変えることで、標準のアングル鋼を使用することができるため、余分な加工工程を省きリードタイムの短縮が実現できます。