Before (改善前)

 長尺加工品にL字加工を行うと、材質によってはソリが発生してしまいます。例えば、SUS400-Dのような冷間圧延材(ミガキ材など)をL字に機械加工すると、中心から外側に向かってソリが発生します。これは、材料の内部に残っている残留応力が影響するからです。ミガキ材は表面に凹凸もなく見た目もなめらかで、メッキなどの表面処理もきれいに施すことができますが、長尺加工品に使用される場合にはソリの発生に注意が必要です。

V

After (改善後)

 長尺加工品にL字加工を行うと、材質によってはソリが発生してしまいます。例えば、SUS400-Dのような冷間圧延材(ミガキ材など)をL字に機械加工すると、中心から外側に向かってソリが発生します。これは、材料の内部に残っている残留応力が影響するからです。ミガキ材は表面に凹凸もなく見た目もなめらかで、メッキなどの表面処理もきれいに施すことができますが、長尺加工品に使用される場合にはソリの発生に注意が必要です。

POINT(要約)

 ソリを回避するためにミガキ材ではなく黒皮材を使用することがありますが、メッキを施す際には注意が必要です。黒皮材は表面が凸凹しており、均一なメッキ加工が難しくなります。そのため、見た目が気になる部位に使用される場合には、黒皮材の表面をフライスで削った6F材(6面をフライス加工した材料)が使用されます。6F材を使用すれば、メッキ加工も均一に行うことが可能となります。